こんにちは。めがねです。
わたしは3年前に娘を出産した後から、さまざまな体調不良が続いていた。
アトピーとは違う、全身に広がった痒疹や抜け毛など、
今まで生きてきた中で最もひどい皮膚症状が数年続いて、
薬剤師の私も流石に辛すぎて、皮膚科に通院するほどの重症でした。
本日はその時の不調の症状と原因、
現在体調が産前の状態まで回復するに至った経験談を書いていこうと思います。
もし同じような症状に悩んでいる方がいらっしゃれば、参考にしてみてください。
出産後現れたさまざまな体調不良・・
産後数ヶ月、まず生じたのは、
抜け毛
これは多くのお母さんが体験する症状なのではないでしょうか?
絶対なるなとは思っていたけど、初めての出産、育児で鏡を見る余裕ゼロの私
娘と撮った写真を見て、ようやく現実のものと受け入れました。w
6月出産で、真夏の授乳で暑くて死にすぎて、自分の髪の毛自体邪魔すぎて
常にお団子アップにしていたのもあるのか・・?おでこが後退して行っていました。w
産後半年ぐらいしてからは、とにかくひどい
全身のかゆみ
アトピー体質ではあるけれど、産前の数年はそこまでひどい症状ではありませんでした。
なのに、はじめはおへそ周りのひどいかゆみ・・
皮膚のすぐ下が、ムズムズして掻きたくなるような衝動から始まりました。
やがてその痒みが太腿から二の腕、ふくらはぎやスネが一番酷かったのですが、
とにかく掻きたくて掻きたくて仕方ない・・・そんな症状が現れ始めました。
アトピーって、そんなところ痒くならないよね?ってところばかり・・
これは違う原因があるはず・・
と、皮膚科を受診するも、
「あ〜痒疹(ようしん)ですね。ステロイド出しておきますね〜」
だけ・・・。
それならすでに自分で選んで塗っているのに😭
やがて全身の掻き壊した部分が赤くもりあがり、隆起して大きいニキビみたいな状態に・・
かさぶたになったと思ったらものすごい痒みに襲われ、またかいてジュクジュクに・・・
思い出しても辛い状態が全身にまで広がっていました。
考えられるのは、出産で失った大量のミネラルなのでは・・
何を塗っても薬を飲んでも治らない全身の湿疹。
これは栄養不足なんじゃないかと、別の皮膚科で血液検査を自分からお願いしてみた。
先生の話だと、
鉄、亜鉛は皮膚の修復、ターンオーバーにとても重要な栄養素ではあるが、
他の臓器に比べると皮膚は命に関わらないから優先順位が低いんだとか。
なので体の中で足りなくなると、皮膚の修復にまで鉄や亜鉛が行き届かず、
皮膚代謝が下がってしまい、炎症がなかなか改善しない悪循環に陥ってしまう。と。
きっとこれだ・・と確信しました。
結果はドンピシャ、貯蔵鉄不足、そして亜鉛の数値も基準値以下という結果に・・
そこから鉄、亜鉛、そしてタンパク質を意識した食事を意識する毎日が始まりました。
血の巡りも悪く、瘀血(おけつ)血虚(けっきょ)状態にも!?
ミネラル不足以外にも考えられるのは、
東洋医学的にいう血の巡りに関わる不調
代謝が悪く汗をかきにくい、お腹や足が冷えやすい、
そして上半身ののぼせも感じるようになったのは産後すぐから。
謎な部位がものすごく痒くなって掻き壊して、
出血した部位から鮮やかでない血が出てきたり・・・
これはもう血の巡りの不調による症状なのでは?と。
漢方にかけるしかない、と思って東洋医学の専門書を読みあさっていた時に
この本に出会いました。
堀ママってアカウントでも有名な、漢方薬剤師の堀江昭佳さんの本。
皮膚科の専門医に相談しても解決しないこの症状、もう自分で原因を探るしかない!
と思って色々読み漁っていたのですが、
この本がめちゃめちゃ私のその時の状況にストーーーーんと、入っていきました。
やっぱりそうだよね。と。
是非とも原因がわからない不調に悩んでいる方がいたら、この本を一度読んでみて欲しい。
シリーズで、この2冊もとっても役に立つ。3冊まとめて、一気読みしちゃいました。
鉄剤と血流を改善する生活を意識したら、少しずつ皮膚が改善していった
医療用の亜鉛の薬を2ヶ月くらい処方されて服用していましたが、
副作用の胃のむかつきがひどく、続けることが困難になり断念しましたが、
鉄剤と血流を改善する婦人科系の桂枝茯苓丸加薏苡仁、という漢方をしばらく継続しました。
(この漢方は血の道症、月経不順やにきびなどの皮膚症状にも効果が期待できる漢方)
さらに食事では鉄分や亜鉛が取りやすい動物性タンパク(赤身肉)や
ほうれん草などのミネラル豊富な野菜を意識して、
夫がスタミナ食をバランスよく作って食べさせてくれたおかげで、
少しずつかきむしる回数が減り、ステロイドを塗る回数が減り・・
今ではアトピー症状が時々出るくらいで、全身の痒疹の跡はほぼゼロに!!
おまけに抜け毛も無事毛が生えて元通りに・・(ホッ)
血流が全て解決したのを、本当に実感しました。
もちろんお湯に浸かってみる、だったり身体を冷やさない工夫だったり
アーユルヴェーダのセラピストさんに相談してその都度取り入れてはいましたが、
やはり栄養に意識を傾けたことが良かったんじゃないかと自分の中では思います。
あとは腸内環境も意識しましたね。
(これはまた別の記事で詳しく書きたい)
どん底だった私の不調な毎日が、少しずつ自信を持てる毎日に・・
あの時は、一生こんな症状が続くんじゃないかとどん底で、
気がついたら痒みが出て掻き壊してて、
鏡を見ると全身痛々しい痕があって見れなくて、
女である自分に自信も持てず、
日々の子育てと仕事も忙しい中、ちょっとした事でイライラがおさまらない!
そんな負のループに陥っていました。
でも、
生活をちょっと意識して、
食事をちょっと意識して、
代謝をちょっと意識して毎日を少しずつ整えていくと、
体は変わっていくし、自分自身の気持ちもかなり前向きに変わっていきました。
昔はこれくらいすぐ治った、とか、
これぐらいお酒飲んでも大丈夫だった、とか。
決して早い出産じゃなかったし、妊娠で悲しい思いも沢山したし、
若い時とは同じ自分ではないんだと
今の自分を受け入れる事を考えるきっかけにもなった数年でした。
同じような不調に悩んでいる方がいたら、
病院の先生に出された薬だけでなく、先生の言葉だけでなく、
自分の生活や、身体に目を向けて見て欲しいなと、心の底から思います。
自分は薬剤師だから、薬の知識だけでどうにかなると思っていたけれど、
私自身が一番自分の身体を分かっていなかった。
その結果体調が悪化していったんだと実感しました。
今でも堀江先生の本を時々読み返しては、
「・・・はっ、最近なんか乱れていたわ・・・」と再確認したり。
今も完全復活まではいかず、体調の変動、肌トラブルもあるので、
ひとつずつ身体の内面をみつめて生活を改善中です。
(一気にガラッと変えるのは私には難しいので・・・)
また経過をご報告できればなと思います。
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