【自分に合う漢方薬とは】アトピー性皮膚炎が改善した治療内容とその経過

めがねの日常

こんにちは。めがねです。


皆さん自分に合う漢方薬ってありますか?



薬剤師である私も、大学時代に漢方の勉強していた際には

効能とか特徴とか、東洋医学的にどんな人に何の漢方が適しているとか学んできましたが

実際にはどんな人に何を勧めたらいいか?自分には何が適しているのか?


と深く考えていませんでした。

思春期のアトピーに嫌気がさし、本格的な治療を決意

漢方の効果を実感したのは中学生の時


小さい頃から重度のアトピーで、皮膚科に通う毎日

その頃から抗ヒスタミン薬やステロイド外用剤を常用する生活でした。


中学に進学した私は、可愛い制服を着ることになるのですが

制服から出る肌の炎症部位(ひじ、ひざ、首周り、顔)が目立って汚くて痛々しくて

それがとてもとてもコンプレックスでした。

真夏でも、サマーセーターを着て、ひじの赤みを隠して過ごしていました。

思春期の女子は化粧にも興味を示す時期。

顔に何を塗ってもヒリヒリ痛み、炎症が治ると皮膚が剥がれ落ちてポロポロ制服に落ちる、、、


そんなまいにちが辛すぎました。

写真を撮るのもすごく嫌でした。





これが今までは親に行かされていた皮膚科通院を、

自分自身の意思でいくきっかけとなったのです。

重度のアトピーが改善したことで漢方の効果を実感!!



小さい頃から通っていた皮膚科の先生は、

自身も重度の成人アトピーで、ありとあらゆる治療を積極的に取り入れていた印象があります。
(中学生の私の印象では。。)

先生に言われた言葉、

「本当に真剣に治したいのであれば、私の言う通りに通院し、私の出した薬をしっかり飲みなさい。」

半分説教された感じでした。

それが、中学2年生くらいのことだったと思います。


行った治療は、

・週に1〜2回の赤外線療法

・処方薬
 保湿剤
 ステロイド軟膏
 プロトピック軟膏
 抗ヒスタミン剤
 漢方薬
などを組み合わせて、その時の症状にあった薬を出してもらっていました。


正確な処方内容は覚えていませんが、基本上記の内容を2〜3年継続したと思います。

赤く火照るようなアトピー症状に漢方が効いた

私が続けていて一番効果を実感したのは、漢方薬でした。
(薬の名前は伏せさせていただきます)


この漢方のメインの適応は皮膚疾患とは異なりますが、

含まれているセッコウ(石膏)がアトピー特有の皮膚表面のほてりを鎮めてくれる役割があり、

皮膚を乾燥させることなく熱を取り除き痒みも鎮める役割があります。



当時の私は先生言われた通り、しっかり1日3回忘れず服用を続けました。


すると1年経たないうちに、痒み、赤みが減り、皮膚の剥がれ落ちるような症状もすっかり

よくなっていき、高校に進学する時には、化粧もバチバチにして学生生活を満喫できました。ww




「漢方って、、、すごいかも、、、」





これが、私が薬学部に進学すると決断したきっかけでした。

注意:私の過去の治療歴は、当時の私だから効果があったと思うので、
この記事を読んでくださってる方全員に当てはまるわけではないのでご注意下さい。

今でも漢方は私の体調を整えてくれています


大人になった今は、思春期のような症状は出ないものの、

季節の変わり目やハウスダストなどのアレルギー症状が出た時に

やはり痒み、乾燥などの症状が出てしまいます。



「そういえば、昔漢方で皮膚炎症が鎮まったことが・・
 今飲んでも効くのかも?」


と、試しに知り合いの医師に相談し処方してもらって飲んでみたところ、

全くと言っていいほど効果が感じられませんでした。


今のアラフォーめがねに必要なのは、血の巡りをよくするような漢方が合っていました。
(また後日詳しく書ければと思います)


漢方とは、その時に年齢や体調、その人の持っている体質などで全く効果が異なってくるんですね。

自分に合った漢方でないと、飲む意味がない



漢方を処方されている患者様から、



「ついつい飲み忘れちゃうのよね」

「効いてるかよくわからないのよね」

「飲み辛くってものすごく飲むのが嫌なの」

「1日3包じゃなくて2包で調子いいのよ」


なんてお話をいただきます。


そんな時は、

「処方通り飲むのが辛かったら先生に相談してみてください。」

と指導することもあります。


 飲み忘れるってことは、いま体はこの薬を欲していないのかもしれない

 効いてる実感がないのなら、この漢方は合わないのかもしれない

 量を減らして調子いいのであれば、無理して満量飲まなくてもいいかもしれない

 なのでまずは処方医に正直に相談してみてください と。

薬剤師の立場からは、減らしていいですよ、とかやめていいですよという指導は

表立ってはできません。

そのアドバイスに従って患者様が先生にお話をすると、

「先生の処方した理由がわかったからちゃんと飲んでみることにした」とか

「減らしても続けた方がいいって言われたので続けてみます」とか

「実際に漢方が変更になって調子良くなった」といったお話をいただけたりします。

自分のからだを見つめ直すと自分に合う漢方に出会える


自分のからだにはいま何が必要なのか、何が足りないのか
(栄養?食物繊維?睡眠?休養?)

何が多すぎるのか
(脂肪?水分?アルコール?糖質?)

それを改善するためにどんな漢方が自分に合っているのか?

もしくは漢方なんてそもそも必要ないのか?



生活習慣から自分の体のことを考えていくと、

自分に合った漢方や生活スタイルが見えてくるかもしれないですね😊





コメント