こんにちは。めがねです。
先日夫と、BS世界のドキュメンタリーを録画して観ていたのですが、
その時のテーマが
「アレルギー警報!免疫システムの誤作動を防げ」
というもの。
万年アレルギー体質薬剤師である私としては、知っている内容が多かったのですが、
改めて考えさせられたので、是非ともアレルギーに悩むお子さんをお持ちの方がいれば、
参考にしてみてください!

家畜と共に生活している村の子供はアレルギー率ほぼゼロ?!
番組内で取り上げられていたのは、アメリカのとある集落に住む人々の研究についてでした。
アメリカペンシルベニア州中西部に住む、アーニッシュというドイツ系移民の人々
この方たちは、150年以上前の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足して生活している。
この方たちの協力のもと、アレルギーに関する研究をした結果、
この集落に住む人たちは、ほとんどアレルギーを持っていないことがわかったそう。
この番組内では、その要因となるのは、
家畜を遊び場に育った環境
そして、
昔ながらの生活を守っている
これが要因なのではないかということでした。
小さい頃からたくさんの微生物が病原菌など、清潔とは程遠いような環境に身を置いていることで、
アレルギーを起こさない体を作っていると・・・
なんとなくわかる気がしますよね。

合成洗剤の普及によりアレルギー体質の人が急増!?食洗機も危ない?
私の夫が一番注目したのは、
食洗機がアレルギー患者を急増させた、
というパート。

合成洗剤の普及で、アレルギー体質の人が急増したらしい。
食洗機での検証実験では、食洗機用洗剤を使用し食器を洗った後、
十分にすすぎができていない状態で急速に乾燥をかけることによって、
化学物質が付着したままの食器を使ってしまうことが、
人間の人体に重大な影響を及ぼしてしまうんだそう。
これを見た夫、

引っ越してすぐ、食洗機を取り出して正解だっただろう!
そう・・・
我が家が新築を購入した際、備え付けてあった食洗機があったのですが、
電気代のかかる、しかもカビが繁殖しそうな食洗機は使いたくない!
と、食洗機の中身を取り出し、自分で下水とつながっているホースを取り除き、
調味料用の引き出しに改造・・w
た、確かに正解だったね・・・!!
以前書いた記事で、洗濯用洗剤に関して書きましたが、
これも今回の内容に通じる話なような気がします。
もっと早く変えればよかった〜

動物NG、徹底的な除菌生活を送っている甥っ子は病弱に?
この番組を観ていて頭をよぎったのは、兄の息子達のこと。
産まれた時からアトピー体質で肌が弱かった息子たちを心配して、
兄嫁さんは息子たちを清潔に保つことで、症状を悪化させないように日々神経を光らせている。
こちらの内容を書いた過去の関連記事がこちら

消毒、洗浄を徹底的に行い、
実家の犬から遠ざけて、
少しでもペロンとしようものなら速攻手洗い消毒
アルコールティッシュで拭き取り保湿、
薬を塗り重ねるを繰り返す・・
食事をさせるときは手を汚さないようフォークで口に運んであげて、
手づかみ食べをしたい年齢でも手は使わせない徹底ぶり。
めがねなんて落ちたごはんは3秒ルールで皿に戻すし、
手をふくの忘れてご飯食べさせるし、
おもちゃの除菌、あ、忘れた・・
っていうズボラぶりなのに・・・w
それがきっかけなのかはわからない。
けど、二人の息子のアトピー症状はよくならず、喘息症状も併発。
何度も入院したり熱を出して呼び出されたり・・
なんだかとても大変そうです。
今回のドキュメンタリーを見ると、この
清潔にしすぎる
ということ自体も、アレルギー体質を産む要因となっているように言っていた。
私の母も、息子のお嫁さんに対しそこのところがとても気になっていて、

神経質すぎて心配になるけど、言えないのよねぇ・・・
と私に時々こぼしている。
息子のために良かれと思ってやっていることだとはいえ、
周りが気になるレベルなら、きっとやりすぎなんだと思う。
また別の時には、
「犬にもアレルギーがあるかもしれないから、帰省したときは犬は別の部屋にして欲しい」
と言われたそうで、実家のワンコは兄家族が帰省時、寝室に軟禁されてしまう・・涙

いくら孫可愛くても、
大事な家族の一員を閉じ込めろなんて不満だ!!
言えないけどね!
と、こぼしている・・・。
息子達、犬の毛よだれまみれのソファに座って遊んでおられますけど?w

日常的にアレルギー物質に触れることでアレルギーのない子供になる?!
現在の医療現場でも一般的になってきた減感作療法。
皆さんご存知ですか?
これは例えば、ピーナッツアレルギーの子供に少量ずつピーナッツを与えていくと、
体が慣れてアレルギー反応を起こさなくなる。
つまり免疫寛容へと誘導することを目標とした治療法。
花粉症の人に、ものすごく濃度の薄い花粉を舌下療法で体内に入れていったり、
ダニハウスダストアレルギーの人に超低濃度のダニを体内に入れるなど。
私自身も学生時代に一時期行ったことがある治療法です。
脱感作療法、アレルギー特異免疫療法とも言います。
抗アレルギー薬を服用する対症療法と違い、
体質改善を促す根本治療として有効と言われています。
この原理でいくと、なんでも取り除くっていうのは必ずしも正解ではないようにも思いますよね。
実際、私は重度の動物アレルギー。
ネコ、ウサギ、ニワトリ、犬にもアレルギー反応を示し、
くしゃみ鼻水から始まり、蕁麻疹、咳、涙が止まらないなどの症状が出てしまいます。
でも、小学生の時に犬を迎え入れ、鼻水をすすりながらお世話をし一緒に過ごすうちに
犬(特に愛犬)にだけは重い症状が出なくなりました。
これがまさに減感作療法?
自然と動物とふれあう毎日を送っている娘は病気知らず!
そんなこんなで、私は動物とのふれあいを心ゆくままにできた記憶なく育っています。
自分のそんな体験だったり持ってる知識から、
私は娘に、
好きなだけ自然と動物とふれあう機会を大切に過ごしてもらいたい
と思うようになりました。
それは夫も同じで、
動物を可愛がる、大事にする優しい子になってほしいと、
休日は遊園地よりも動物園、
普通の公園よりも動物とふれあえる公園へ積極的に連れて行っている。

そして娘は何よりも、実家のわんこが好きすぎる!
散歩している犬も、近寄ってなでさせてもらってるし、
よだれまみれになって舐められても嫌がらず、全身で可愛がっている。
赤ちゃんの時から現在まで、ずーーっと動物大好き娘です。

保育園も自然派保育園で、毎日外で泥んこあそび、
海 山 川 遊び!!
大自然を舞台に除菌とは遠い世界でたくましく遊んでくれているので、
園の子供たちはみーんな風邪知らず。
そりゃあたくましくなるでしょう、って感じ。
自分の子供時代と比べると、とても贅沢で羨ましい環境。
そんなところに引っ越す決断ができたことが、
今の私と夫に自信を持たせてくれている。
まとめ
今回の番組をみて、改めて現代の生活の中には
アレルギーになる要因がたくさん溢れているのかもしれない、と思いました。
何より、アレルギー体質の原因を常に考えて生きてきた私としては
わかっちゃいるけど、排除できなかった要因も振り返るとたくさんあったなって思う。

食器用洗剤は油汚れが強いの選んじゃうなぁ・・
汚れが落ちやすい洗濯用洗剤買っちゃうんだよなぁ・・
動物触るとかゆくなるから近づかないようにしよう・・
そんな無意識の行動が染みついているなーと。
そもそも実家で育った中で、親が無添加とかを意識していた記憶がまるでない。w
もう40歳手前の私はもうどうにかしのぐとしても、
これから将来のある子供達には、
生活環境が原因でアレルギーを発症して欲しくない
大人が意識すれば子供の体質が変わるなら、
絶対にできることはあるんじゃないか
そのように感じました。
食洗機の頻度減らしてみる?もしくは使うのやめてみる?
合成洗剤を無添加に変えてみる?
週末は遊園地ではなく動物園に行ってみる?
アレルギーを抱えている方、アレルギー体質のお子さんをお持ちの方
少しでも参考になれば嬉しいです!!

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