こんにちは。薬剤師めがねです。
梅雨に突入したとはいえ、晴れた日の日差しの強さをじりじりと実感する今日この頃。
そんな日差しが強い季節に気になるのが、日焼け、そしてシミ!!
ですよね。
すでにかっこ悪い腕時計焼けしたわたしです。涙
なんとなーく、シミにはビタミンCがいい。というのは知っていても
実際にどういいのか、何を取ればいいのかなど疑問ですよね。
今回はそんなビタミンCとシミをテーマにまとめてみたいと思います。
ビタミンC(アスコルビン酸)とは
ビタミンCとは、アスコルビン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種です。
ビタミンCの働きとしては大きく3つ
①抗酸化作用(酸化防止作用)
体内で生じている様々な酵素反応によって酸化還元反応が生じています。
ここで生じる活性酸素が、体内の病原菌を退治する反面、
体のタンパク質などを酸化させてしまう事で皮膚や血管、内臓などの老化を進めてしまいます。
ビタミンCの抗酸化作用によって、この活性酸素を体内から取り除くことができます。
→すなわちビタミンCを摂ることで老化防止、シミ予防が期待できます。
②コラーゲンの生成に必須!
コラーゲンとはヒトの体の30%を占める繊維状タンパクで、皮膚や血管、軟骨に存在し
細胞と細胞をつなげる役割があります。
ビタミンCはこのコラーゲンを作るのに必須のビタミンなんです。
→ビタミンCが不足すると血管が弱まり、皮膚のバリア機能も低下。肌がボロボロに・・
③鉄の吸収を助ける
植物性食品に含まれる鉄は、非ヘム鉄と言って、
体に入っても非常に吸収されにくい性質があります。
ビタミンCを一緒にとる事でヘム鉄の吸収がアップします。
→例えば、鉄分豊富なほうれん草に、柚子の汁を絞って一緒に食べると効率アップ
シミができるしくみとビタミンCの役割
シミができるしくみですが、その原因は
紫外線
ホルモンバランスの乱れ
摩擦などの外部刺激
簡単にまとめると下記のようになります。
①女性ホルモンが減少したり、ストレスを感じたり、紫外線をたくさん浴びるなど
外部からの刺激がケラチノサイト(表皮細胞)に働きかける
②すると、メラノサイト(色素細胞)の活性化因子であるプラスミンが過剰生成
③プラスミンのシグナルを受けたメラノサイト(色素細胞)でチロシンというアミノ酸が
メラニンに変化
④メラニンがケラチノサイト(表皮細胞)に溜まり、しみが発現
簡単にいうとこんな感じ。
メラニン色素を排出スピードを上回って肌に刺激が加わる生活習慣をすることで、
年齢を重ねるごとにシミが蓄積していってしまいます。
ビタミンCは上記で記載した通り、抗酸化作用によってシミに効果があると考えられます。
チロシンがメラニンに変化するために必要なチロシナーゼという酵素を
ビタミンCが阻害することによりメラニンの生成を抑えます。
また濃くなったメラニンの色素を薄くする還元作用も持ち合わせているため、
シミに効果があるというわけです。
食事からビタミンCは摂れる?
ビタミンCが豊富な食材は、
野菜(ピーマン、ブロッコリー、菜の花、じゃがいも、サツマイモなど)
果物(キウイ、イチゴ、ネーブル、レモン、アセロラなど)
ですが、冒頭でも書いた通りビタミンCは水溶性のビタミンで、熱に弱いという特性があります。
加熱調理で失いやすいので、食事で摂ろうとする場合には調理時間を短くしたり、
サラダでとってみたり工夫するといいと思います。
わたしの義母は、みかんで全てのビタミンCが取れて美肌になると信じ切っていて、
永遠とみかんを食べていますが、果糖過剰で糖尿病が悪化しないか心配しています・・w
バランスよく、いろんな食材を取り入れるのが一番いいのではないかなーと思います。
それでも不足しがちなビタミンCはサプリメントでとってもOK?
そうは言っても、食生活で十分にビタミンCを摂れない人も多いですよね。
私自身、おそらく全然足りていないです。
そんな時は、
ドラックストアなどで購入できるサプリメントや栄養機能食品を活用するのもありなのかなと思います。
一番有名なのはこのネイチャーメイドですよね。
普通の少し大きめな錠剤。
個人的にはこのグミサプリが美味しくて、おやつ感覚で仕事中に食べています。
鉄バージョンも時々食べます。
↓
コンビニでも気軽に買えるゼリータイプも、美味しく続けられるかも
↑マルチビタミンとして効率よく摂るのもいいかもですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
シミの症状によっては皮膚科に相談するとビタミンCをお薬で処方してもらえる場合もありますし、
美容皮膚科に行くと、自費で医療用のビタミンCを購入できる病院もあるようですが
まずは相談してみてから服用しましょうね。
これからの日差しの強い季節、
栄養補給としてビタミンCを意識して肌ケアしてみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです😊
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